D55ES(FE208ESへの交換)

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それは久しぶりに日本橋をぶらぶらしていたことに始まります。

その時にはすでにFE208ESの予約販売は終わってしまっていたのですが、私はさんざん迷ったあげく結局購入はしなかったのです

しかしなにか心残りがあります。締め切りがすぎてしまえばやっぱり予約しておくんだったと思ってしまうのです。

日本橋ではいつも数軒のお店は必ず覗くことにしているのですが、この日もまず河口無線を冷やかしていました、2階のショーウインドウを覗くと、おおあFE208ESのアダプターリングが飾られています。

しかしFE208ESを販売している様子はありません。「208ESがないのに、リング買ってもしゃーないがな」なんて思いながらも。店員に本体はありませんかと尋ねるとやはりないという返事でした。

まあ自分には縁がなかったのかと思いつつ何軒かのお店を冷やかし、最後にいつもいく共電社に入りました。

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スピーカーユニットのコーナーに行くと「FE208ES予約受付中」の張り紙が・・・。「こいつはずすの忘れとるわ」と思いながらも店員に「これもう終わってんのやろ」と尋ねますと。「まだ大丈夫です。」との返事。「予約したら確実に買えるんかいな」とさらに聞きますと「大丈夫です、うちは何本か多めに取っているのでまだ対応できます。」という言葉にさっきとはうって変わってこれはFE208ESもアダプターリングもおれに縁があったんだと思いこみ、「よっしゃ~2本おくれ」と思わず叫んでしまいました。

その足でもう一度河口無線にいってアダプターリングを買ってしまったのは言うまでもありません。

さて買っては見たもののアダプターリングがあるのですからそのままD55に付くのは当たり前なのですが、取り付けには迷いがありました、フォステクスの限定生産のユニットは磁気回路が強力になって行くに従い高音レベルが上がっていくというのが過去の例ですがそれにより相対的に低音不足になってしまうのです。

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FE208、FE208Σ、FE208S、FE208SSと順にそういう傾向でしたので、FE208S用に設計されたD55では低音不足になるのではという思いがありなかなか取り替える踏ん切りがつきませんでした。

どうせならFE208ES用に設計されたFE208ESを製作しようかという気に半分なっていたのでした。

しかし、製作となれば相棒のトミーさんを誘って作成したいのですが、肝心のトミーさんのお仕事がお忙しいらしくちょっと誘い出しにくい状況です。年が明ければなんとかなりそうだというお話でした。しかたがないトミーさんがひまになるまで待つかあ、と思っていたのです。

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そこへ例の河口無線で聴いたノーチラス801プラス村田のスーパーツイーES103事件があり、よっしーさんのお勧めもありやってみるべえというきになりやっと取り替えたのでした。以下はそのレポートです。

ユニット取り替えといってもD55の移動やなんやかんや、はとても一人ではできませんまして10日ほど前に仕事で腰を痛めていたためなおさらのことです。

こういうときはいつもトミーさんか中学校時代からの親友で以前オンキョーに勤め現在家業の米穀店を経営されているNさんを誘うのでした。

いつも相談すると仕事の合間をぬってやってきてくれます。うちの部屋に彼が来ているのを見つけた家内は「またお願いしたの、暇にしているのはあんただけなんやで、世間の人はみんな忙しく働いてんのやから、迷惑なことしたらあかんで」と怒られてしまいましたがこっちはユニットの取り替えでどれだけ音が変わるんだろうということで頭がいっぱいです。

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適当に家内に言い訳をしNさんすいませんねえなんて適当に言って、さっそく作業に取りかかりました。

まず2人でD55を寝かせユニットを取り外します、次にアダプターリングをねじ釘でバッフルに取り付けます。これはFE208Sに付いていたねじ釘を使用しユニット取り付け部のねじ穴の間にねじ釘用の穴が開いていてこれで取り付けることになります。

つまりバッフルへのリング取り付け用の穴とリングへのユニットの取り付け用のねじ穴で16個の穴が開いていることになります。

FE208ESの端子にハンダでD55の線を取り付け、リングに付属していたネジで取り付け完了です。

この付属のネジは六角レンチで締めるようになっていてアダプターリングに対してはいくらでも締め付けが効きます。

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こうして取り付けを完了したD55ESですが、アダプターリングが黄金色に輝きなんか皇室御用達といった感じ(ユニットのコーンが菊の御紋に見えるため)に見えてしまいます。

さっそく試聴ですが、最初の印象はとっても力強いというかんじです。音全体が一歩前に出た感じがあります。

FE208Sの時の高音というのは少しひねくれた印象を持っていたのですが、E208ESの高音は非常に素直でナチュラルな感じです、音場も広くなった感じがします。

低音も心配した不足ということはなくよく出ています。エージングがすすめばまだまだ低音も出そうな感じです。

これなら河口無線で聴いたノーチラス801を蹴散らせそうです。

さてツイータとの使いこなしですが、ツイータはT500Aで逆相に接続しコンデンサーはAUDYN-CAPの0.82を使用しました。

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バッフルからの位置ですが以前はバッフルから2㎝ほ後退させた位置で使用していましたが、今回はいりろやってみてバッフル面にちょうどツイータを前面を合わせた位置がいいようでした。さて今回はこれで満足のいく結果となったのですが、やはり次に考えなければならないのはD58ESをどうしようかということです。

やっぱり製作ですね、なんかD55ESよりすごい音がするんじゃないかって気がしますものね。

それは来年のお楽しみです。