オーディオ独り言
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過去の独り言です。

鉛男さんち探検記

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ナンノの部屋で長年その主役として頑張っていたD55ですが、最近D58ESを製作しその座を明け渡したものの、基本的にはナンノ不満もないすばらしいスピーカー、だれか大事に使ってくださる方がおられればと思っていたところに鉛男さんが引き受けてくださることになり、鉛男さんちに行くことになったのでした。(鉛男さんは適正価格で引き取っていただいたものです。)

D55との別れの朝自ら鉛男さんちに運ぶために軽トラに乗せ荷造りをしました。

(青色は鉛男さんが後から付けてくれた補足です。)

さて鉛男というふざけた(失礼)HNを有するKさんですが、ネット上で知り合っただけです。会う前からいったいどんな人なんだろうといろいろ想像を働かせていたのですが、もう一つ人物像が見えてきません。

だいたい鉛男というのは長岡鉄男をもじったものだろうことは容易に想像していたのですが、どこかユーモラスさがつきまといます。

どちらかというと「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる、ビビのネズミ男というイメージに近いものを想像していました。

まあ、とにかくいろいろなことを考えながら軽トラのハンドルを握り、一路八尾市内に向かったのです。

途中までは鉛男さんの地図でなんとか行けたのですが最後の詰めがわからず、携帯電話で直接連絡のSOSを出し、誘導をお願いしました。

原付で現れた鉛男さんはう~ん一言でいうと「鉛男」です。

なんとこんなにHNがぴったりの人も珍しい。

ううむ、コレは喜んで良いか悪いか、微妙な表現ですが、私は喜んでいます。
なお、ナンノさんは、予め「月間ステレオ6月号」で、お顔を確認しておいたので分かっていました。
(補足の補足です。1994年の「月刊ステレオ7月号」です。)

一人暮らしの鉛男さんはなんと二階建てのお住まい。

かれのリスニングルームは二階なのですが、2人でやっこらせと、玄関からから続きの間にやっとのことでD55をおろし。

2階まではどうしようかと言う話になったのですが、階段の途中で転落ということもありえるなあ。

ということで二階までは後日鉛男さんのパワフルお友達に助っ人をお願いするということになりました。

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さて二階にある鉛男さんのリスニングルームを探検させていただきました。

階段を上がってすぐの部屋なのですが、入ってすぐに目に飛び込むのは、これは驚きFW800使用のスーパーウーファー「棺桶」、何じゃこれはと大笑い。→

音は誉められた事が無いですが、笑いが取れるのは確かで、大阪人としては、これだけで10万円の出費は、痛くないです。

私は一般の家庭でこれが実働しているのは初めて見ました。

さてメインに使用されているのは鉛男さんのオリジナルFE83ES使用のバックロードホーン、超低音は先ほどのFW800使用の「棺桶」、超高音はFT90Hのスーパーツィータなんて装置です。↓

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早速音を聴かせていただくと、やはり小口径フルレンジで定位がよくしかも低音から高音までバランス良く鳴っています。

なお相棒のFW800の棺桶ですが、もちろん普通のCDでは鳴らしてもわかりません。

大砲の音とかを聴くと床や壁が揺れるそうです。

さてメインのバックロードホーンの間に置かれているのがサブシステムでFE103M使用の「跳箱」。

これの特徴はなんといってもその仕上げでしょう、鉛男さんによりますと、ラメ入りのスプレーだそうで、これを吹き付けるだけでラメ模様がは入り、ゴージャスな感じになったそうです。↑

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部屋のコーナーにはクレーンが。→

このクレーンは、友人が板を注文した際、間違って2セット送って来た分を夕食一回で、譲ってもらった物です。

マトリックスサラウンドとして使用しているそうですが、かつてはフロントプロジェクターも導入されていたそうです。その時には座って見ることができず常に寝っ転がって見ていたそうです。(笑)

高さ80cmの台にプロジェクターを設置した場合、普通に座ると頭が写ってしまいます。

映画鑑賞を行う場合は寝転んでも構わないのですが、エッチなビデオを見るときは不便でした。(ん?)

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隣の部屋にはもう一つのサブシステムFE83使用のダブルバスレフ「フェイク83」でこれはCDラックを兼ねた装置で反対側に置いているパソコンでネットサーフィンをするときのBGM用だそうです。

これも軽い音ですが、なかなかバランスの取れた聞き疲れのしない音で正にBGM向けだと思います。

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鉛男さんは自分のアイデアで次々に新作のスピーカーを製作されており、どれもがユーモラスなネーミングをされています。

中でも「フランケン」と「土俵」は傑作で、「フランケン」では釘と切り傷がスピーカーに付くそうで友人のために設計し、部屋にその釘が置かれていて、それを見て再び大笑いしました。→

「土俵」の方は完成し、私のウェッブサイトで公開中です。

「フランケン」の方は作成が友人ですので、何時になることやら、、、。(カットは済んでいますが、未組み立て。)

「土俵」はジャンク品の平面スピーカーのユニットを土俵に見立て紙相撲をするという、「ふざけた」装置、音はあんまり関係なく、お遊びがメイン。

紙相撲を行うには十分な性能。音は、、、。

ただこれを作ると置く場所が無く、誰か引き取り手はないものかと悩んでおりました。

誰か引き取ってくれませんか?

まあ幼稚園かなんかの催し物くらいしか需要がないのでは、という私の意見に、鉛男さんもそう思っているらしい。

でもできあがれば一度紙相撲で遊んでみたくなる一品でした。

その後はお互いのスピーカーへのお話、と趣味について熱く語りました。

1960年代生まれのオーディオマニアが、語ると熱いぞ!ホンマ!(笑)

なんと鉛男さんは創刊当時のステレオ誌をお持ちで、長岡鉄男先生をはじめとするオーディオ評論家のかたがたが、当時の装置をそれぞれ解説していうというもので、大変興味深く見せていただきました。(う~んコピーもらっとくんだった)。

その後はちょうど昼食にいい時間になりましたので、少し離れたところにある、カレーの専門店へ行き昼飯にしました。

食い放題のカレーを食べ腹一杯になり再び私は軽トラに乗って帰路に就いたのでした。 ちなみに鉛男さんのお仕事はコンピュータエンジニアだそうで、この日は仕事でほとんど寝ていなかったそうです。

この後鉛男さんは再び仕事に向かうつもりだったそうです。

ところが家に帰って、D55の音を聴いてみたくなり、なんと一人であのスピーカーを2階に運び上げ、試聴したあとダウンしてしまい、結局仕事には行かなかったそうです。

いや~あれを一人で2階に運び上げるとは思いませんでした。

階段の途中でバランスを崩しかけ一瞬死ぬかと思ったそうです。

スピーカーに潰されて死んだら本望かも、しんない、、、。

現在は長年私が愛用したD55をFW800の「棺桶」とFT90Hを相棒として元気に第二の人生を過ごしています。

D55よ鉛男さんに大事にしてもらってね。

ボリュームを上げられない状況で使われるのは可愛そうな気がしますが、それも新しいオーディオルームが完成するまでの辛抱です。

もっとも、建築費用がウン千万なので、何時になる事やら、、、。

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